笑顔

2004年5月17日 中村 一義
中村一義 CD キティMME 1998/10/14 ¥1,020

初めて中村一義について書きます。
初めて書くわりには、あまりメジャーでもないこの曲。実は好きな曲のベスト5に入ると思われるので、選んでみました。

歌はスローバラードに分類されるのかな。中村君の声は独特で、初めて聞く人は好き嫌いがはっきり別れるらしいけど、この曲は出だしからささやくような、語りかけるような、そんな声に引き込まれるんじゃないかと思います。
これから新たな出発を考えている人、別れを経験してそこから悲しくも強い一歩を踏み出そうとしている人。「笑顔」というタイトルからは想像できないような、切なく、力強い曲です。
自分のこれからを考え、迷いながらも過去を振り切り、いまだ見えない「何か」に対して進んでいくうちに気づく「これから」の大事さ。
どんなに過去が辛くとも、これから来る未来には、嬉しくても、辛くても、悲しくても、そこには笑顔で待っている人がいる。そんなことを信じさせてくれる曲ですね。
ここまで思い入れがあるのは、私自身の結婚式の退場曲に選んだ、といういきさつもあります。一人の自分からの出発。友人へのありがとうと、これからもよろしく。そして、これから永遠に側にいてくれる大事な人へのお礼のつもりでした。

【笑顔】

別れ際に、ほらそこに、これからの笑顔があるんだ。
心に刻んだ場所は、もう変わらないはず。

歳を数え終わるまで、語り尽くすまで、話したいんだ。
今、あの頃の僕は、笑っているから。

翔べるものならば、翔んでるさ。
海を歩ければ、やってるさ。
けど僕等は人であり、君へと笑う。

雨は上がっているのなら、赤が青に変わるなら、
あの影も四季に溶けるなら、傘は置いて行こう。

信じてる人も、いんだろうな。
信じない人も、いんだろうが・・・。

”最後に笑う者”ってのは、探すみんなのこと。
あっ!そうか!!どの道も笑顔への橋と考えて。

どうあれ、笑いはずっと、病気を治すように、生まれる前からあって。
そうだね。そんな笑いが解る気持ちなら、涙も笑うかなって。

笑顔、笑顔。街に見る笑顔。
ほら、笑顔。泣き顔も笑顔。
ほら、笑顔。辿り着く笑顔。
あぁ、目の前の笑顔。

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