サポートジョブシステムというものがある。自分のキャラクターのメインになるジョブのほかに、サブとして、新たなジョブの能力を使えるようにしたシステムだ。もちろん、そこには制約があり、サブの能力が全て使えるわけではないが、冒険の中で大きな力になってくれる。
そのサポジョブ、使える資格がレベル18になってからで、当然誰もがそこを第一の目標とする。
もちろん、僕もそうだ。現在のレベルは16。そろそろ意識していくレベルになっている。
友人に聞いてみると、サポジョブを使えるようになるにはレベル18の他に、ある街に行って、ある人物から、あるクエストを受け、あるアイテムを3つ揃えてその人に渡さなければいけないらしい。
街に行き、人に会うまでは今のレベルでも可能な話だが、その3つのアイテムが曲者だった。
間違いなく、一人では取れないし、同じようなレベルの仲間と行っても全滅すらするおそれのある場所にいるモンスターが持っているらしい。
困った僕は、それでもまずはパーティーを組まなきゃ、ということでパーティー参加の意思表示。しばし待つ。
反応があったのは6分後くらい。なんの会話もなく、いきなりパーティーに誘われました、とのメッセージ。うーん、今までの経験では、これは間違いなく外人。よいコミュニケーションを取ることは僕の語学力では、まず無理。
しばし、悩む。
・・・
・・・
ま、入ってみるかな。
まずは入って、その後うまくいかないようなら抜ければいいや。そんな気持ちで入ってみると、パーティーは僕のほかに3人いた。そのうち一人はすぐ近く。慌てて定型文昨日(自動翻訳なのだ)で「よろしく」の挨拶。その後「私は英語ができない」というのも、付け加える。できないならできないで、言ったほうが楽だし。すると、驚くべき反応が!近くにいたAさんから「日本人ですか?」とのメッセージが!おお、嬉しい。「そうです!そうです!」と意味もなく2回言い、近くに駆け寄る。レベルも似ている、きっと同じような境遇の人じゃないか?そんな期待を持ちながら走る僕の目に見えてきたものは、チョコボに乗り、その辺をうろうろしているモンスターを気にもしていない人だった。
経験が違う。すぐに悟った。聞けば、外人と組むとだうなるか?っていう興味だけでパーティーに参加したらしい。なるほど、ここまで経験がありそうなら興味で動くよね。
少し気が引けながら、話をしているうちに、僕が参加したパーティーは解散していた。どうやら、メンバーがあつまらなかったらしい。
さて、どうしよう?迷っているとAさんから質問が。
「そういえば、目的はあるんですか?」
僕は迷いながらもサポジョブの話をしてみた。

・・・あ、昼休み終わりだ。
夜の後編日記へ続く。
タイトルに前編ってつけとこ(^^);

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