俺の仕事の話を少し。

俺はもともと大学で一人暮らしをしていたこともあって、就職も地元ではなく、その大学があった土地を選んだ。その選択は間違ってなかったと今でも思っているし、実際仕事も楽しかった。結果的に、色々な原因がかさなりクビになったが、まぁ満足はしている。

今の職場に入社したのは、父親が就職のきまらない俺を見て、社長に直接お願いをしてくれたのがきっかけだ。いわゆる、縁故、というやつだ。当然、無理に入社させてもらうのだから、俺の入れる職場なんてなかった。面接を受けてから、2週間以上連絡がなく、こちらから連絡をしてようやく入社がきまったぐらいだ。

事務所に配属にはなったが、俺の机はなかった。既に外回りの人がパートと同じ机を共有しているくらいだったので、俺が座る場所などあるはずがなかった。
掃除をしてみたり、資料をコピーしたり、メモ用紙をつくったり。。。いてもいなくても同じような日々が1週間以上続いていた。今思えば、自主的に「辞めます」っていうのを待っていたのかな、とも思う。

転機は、事務所の一人が体調を崩し4日ほど休みをとったこと。俺はここぞとばかりに、全然わからない仕事に手を出し、率先して作業をした。もちろん、できるものではなかったが、3日目にはほぼこなせていた。帰ってきた事務員に「いや、やっておきますから。」と声をかけ、徐々に自分の居場所を作っていった。
体調を崩した事務員は、今はいない。俺が仕事をこなせるようになってから、1ヵ月後には辞めていた。全く罪悪感なんてないし、むしろ新人に仕事を奪われるような人材はいらないと思っている。

入社して3年目には主任になり、現在は全ての業務をこなせる、俺しかできない仕事も多数ある。
自分で、自分の位置を作り、確立させてきた。

思うに。
仕事っていうのは、いわれたことをこなすのは、もちろん当たり前だが、自分で仕事を見つけてこなしていくことのほうが重要じゃないかと思う。待っていたって自分の評価は変わらない。自分で自分の能力を上げていき、他人に自分の評価を上げさせないと、いつまでも置かれている位置は変わらない。
新人なんだから、仕事ができないのは当たり前。むしろ、新人ということでフォローしてもらえる今の時期に、どのくらい多くの仕事や作業に触れることができるか?ということが大事になるのではないだろうか。積極的に仕事を探し、手伝えることはどんなに簡単なことでも自分の力を全力でつぎ込む。毎日のそうした努力は、必ず自分の力になってくる。
遠慮もいらない。同僚の新人に嫌われても問題ない。
他人から「あいつは、うざいよな。・・・うざいけどさぁ、、、」この「けど」を言われるようになったら、もう自分の位置は確立できているんだろうな。「けど」の後ろには、言いたくても悔しくて口に出せない俺を認める言葉が続くのだから。

毎日が気を使い、自分のことは自分でしなくちゃいけない毎日が続くのは、すごく大変だと思う。でもね、これから何年も同じような日が続いていくはず。今がんばれば、その分少しづつ楽になっていく。そう信じてがんばってほしい。
苦しくなったら、愚痴をいうのもいいと思う。辛くなったら、弱音を吐いてもいいと思う。いえる人がいるんだから、

それでも気持ちが沈んじゃったら・・・いつでも、言いな。
力になってやれないし、うまい言葉もかけてあげられないけど、話を聞いてあげるから。

あなたの気持ちが楽になるまで、話を聞いてあげるからね。

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