ソードアート・オンライン〈4〉フェアリィ・ダンス (電撃文庫)
2015年1月9日 読書
フェアリィ・ダンス編、そして大きなくくりでのアインクラッド編の完結作です。
初めて読んだときは、このフェアリィ・ダンスという作品はあまり好きになれなかった記憶があります。アインクラッドの終焉、デスゲームの終焉、リアルという定義が難しい世界に戻ってきたキリトとアスナは無事再開できることを望んでいたのでしょう。物語の中で、茅場晶彦もそう願って、もしくはご褒美としてそれを与える気持ちになったのではないかな、とも思ってました。
1巻のラストシーンは、ゲームというルールに縛られた世界において、キリトが奇跡を起こしたような描写があります。あれが茅場の慈悲でなければ、あの世界は無慈悲にキリトというキャラクターを消し去っていたでしょうから。
それだけに、フェアリィ・ダンス編でアスナが目覚めていない、という設定には多少の疑問もあったように私は感じました。
さて、ラストについてです。
アスナと取り戻し、エピローグへと向かう中で、キリトとエギルを中心としたアインクラッドに複雑な感情をもつものは、ALO内に仕掛けを施します。
ここが私が「このラストはずるいぜー」と思ってしまった部分です。
もちろん、いい意味で、ですよ。
デスゲームからの帰還に喜ぶプレイヤー達。
SAOをプレイしていないため、輪に入りにくいキリトの妹、直葉。
帰還の宴は二次会と称したALO内での宴に場所を移す。
自分にはその資格はないと感じる直葉は辞退をキリトに申し出る。
そんな直葉に、キリトが見せたかったもの。
ALO世界に浮かぶ大きな真円の月。
キリトと直葉の前で、その真円が欠けていく。
まるで月蝕のように。
徐々に月は姿を隠し、月蝕の正体が明らかになっていく。
それは。
月を隠すくらいに巨大な「円錐形の浮遊城」のようなもの。
キリトは話しかける。
「今度こそ、1層から100層まで完璧にクリアする。手伝ってくれるよな?」
それは直葉の気持ちを汲み取った言葉。
SAOは終わらない。。。
ずるいよー。
これって、読者が一番待ち望んでいる「期待通りのラスト」じゃないかー。
ALOの世界にSAOが溶け込む。
ソードアート・オンラインの世界は今後も続いていくはず。
しかし、茅場晶彦という人は本当に天才だったんだね。もちろん、実際に同じことを現実世界でしてしまったら、殺人者のレッテルを貼られるだけだし、ダークヒーローが許されるのは作られた物語の中だけってのも理解してる。
それでも、茅場という人物は、ソードアート・オンラインシリーズの真の主人公だと思うな。
茅場は既にこの世にはいないけど、神のように、電脳世界の海の中で、これからもVRMMOの発展を見守りながら、一人楽しんでいるんだと思ってしまった。
お見事な完結編でした。
初めて読んだときは、このフェアリィ・ダンスという作品はあまり好きになれなかった記憶があります。アインクラッドの終焉、デスゲームの終焉、リアルという定義が難しい世界に戻ってきたキリトとアスナは無事再開できることを望んでいたのでしょう。物語の中で、茅場晶彦もそう願って、もしくはご褒美としてそれを与える気持ちになったのではないかな、とも思ってました。
1巻のラストシーンは、ゲームというルールに縛られた世界において、キリトが奇跡を起こしたような描写があります。あれが茅場の慈悲でなければ、あの世界は無慈悲にキリトというキャラクターを消し去っていたでしょうから。
それだけに、フェアリィ・ダンス編でアスナが目覚めていない、という設定には多少の疑問もあったように私は感じました。
さて、ラストについてです。
アスナと取り戻し、エピローグへと向かう中で、キリトとエギルを中心としたアインクラッドに複雑な感情をもつものは、ALO内に仕掛けを施します。
ここが私が「このラストはずるいぜー」と思ってしまった部分です。
もちろん、いい意味で、ですよ。
デスゲームからの帰還に喜ぶプレイヤー達。
SAOをプレイしていないため、輪に入りにくいキリトの妹、直葉。
帰還の宴は二次会と称したALO内での宴に場所を移す。
自分にはその資格はないと感じる直葉は辞退をキリトに申し出る。
そんな直葉に、キリトが見せたかったもの。
ALO世界に浮かぶ大きな真円の月。
キリトと直葉の前で、その真円が欠けていく。
まるで月蝕のように。
徐々に月は姿を隠し、月蝕の正体が明らかになっていく。
それは。
月を隠すくらいに巨大な「円錐形の浮遊城」のようなもの。
キリトは話しかける。
「今度こそ、1層から100層まで完璧にクリアする。手伝ってくれるよな?」
それは直葉の気持ちを汲み取った言葉。
SAOは終わらない。。。
ずるいよー。
これって、読者が一番待ち望んでいる「期待通りのラスト」じゃないかー。
ALOの世界にSAOが溶け込む。
ソードアート・オンラインの世界は今後も続いていくはず。
しかし、茅場晶彦という人は本当に天才だったんだね。もちろん、実際に同じことを現実世界でしてしまったら、殺人者のレッテルを貼られるだけだし、ダークヒーローが許されるのは作られた物語の中だけってのも理解してる。
それでも、茅場という人物は、ソードアート・オンラインシリーズの真の主人公だと思うな。
茅場は既にこの世にはいないけど、神のように、電脳世界の海の中で、これからもVRMMOの発展を見守りながら、一人楽しんでいるんだと思ってしまった。
お見事な完結編でした。
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