SAOは、この巻から一気に剣と魔法の世界を離れ、銃が主役の世界へ舞台を移します。
ガンゲイル・オンライン。
VRMMOの中でも、かなり異色の作品が物語の舞台となります。
この作品はちょっと憧れるなぁ。

SAOだけは、天才茅場の策略で本物のデスゲームとなってしまいましたが、SAO以降のVRMMOは全てゲームとして機能しているため、ゲーム世界の死はなんらかのペナルティはあるにせよ、基本的に復活できます。
そんなVRMMOが、数多くの世界を作り出している中、ガンゲイル・オンラインで一つの事件が起こります。

「死銃事件」

ゲーム内で死んでしまった者が、現実世界でも死んでしまう。
SAOを想像せずにはいられない事件。
この事件の真相を確かめるため、VRMMOプレイヤーでもあり、現実世界では総務省の役人である男から、キリトは調査依頼を受ける。

そんなストーリーで物語は進みます。
一番がっかりもしたし、期待通り!とも思ったのが、銃で戦うガンゲイル・オンラインの世界においても、キリトは「片手に剣」を持ち立ち向かいます。
これはねぇ。
もちろん、剣が主体の世界でトップグループにいたキリトですから、この展開については読者もおそらく予想できたことでしょう。私ですら「あぁ、やっぱり」が思い浮かびましたし、「あぁ、やっぱりやってくれたか!」も思い浮かびました。
だってさー。
いくらトッププレイヤーのキリトでも、剣と銃じゃ勝手が違いすぎるもん。
そりゃ多少のアドバンテージ、VRMMO世界での慣れというものは初心者よりもあるとは思いますが、相手だってキリトほどではないにせよ、VRMMOの世界で腕を磨いていたプレイヤーです。そんな相手に勝つためには、やはり銃ではなく、多少反則気味とは感じても、それまでのキリトの相棒でもあった剣を持たせるのはしょうがないことかもしれません。

物語の内容としては、相変わらず読みやすく、面白いですよ。
キリトが所持金を増やす場面が初期の段階で出てくるのですが、この場面はお金を増やす必要性と、キリトが今後いかにして剣vs銃の世界で勝てるように戦うか、ということがさらっと描かれています。
このへんは、素直に上手だなぁと思いますね。
登場人物の複線も張りつつ、物語はファントム・バレット編の完結である第6巻へと続きます。いよいよ銃に怖さも描かれていく第6巻は、弾丸が飛び交う世界にキリトが飛び込みます。本当に、異色作とはいえ、面白い内容です。
この世界が描かれたからこそ、スピンオフ作品のオルタナティブも描かれたと思うと、今後のSAO世界の展開に期待がもたれると思います。

そういえば、今丁度アニメもやっているのかな?
みたことないからよくわかんないけどw
そっちからSAOの世界にはまってみるのもいいかもしれませんね。

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